輪廻転生(施工の楽しみ〜お施主さまの栗山にて)

昨日、大阪にしては珍しく車や道路に雪が積もったなか、愛知県の現場に搬入に行ってきました。


道中、かなりの覚悟で出かけたのですが、大阪市内を出れば雪の「ユ」の字もなくて驚き!それはそれで安全のためにはありがたいことにだったのですが。笑笑

前回、下見にお伺いした時には『ちょうど栗ができる頃の施工かな?』と楽しみにしていたところ、現場の都合で大幅に遅れると連絡が。
と同時に大量の栗を送ってきてくださいました(それらはすぐに甘露煮となりお正月の祝膳に)♪

施工の間じゅう、お施主さまは一段と小高くなった裏の栗山で何やら作業を。今の間に栗の木の剪定や何やかやと雑事をこなされるそうです。

例えばこの木。


普通に枝が伸びているように思うのだが、栗の木の間に栗が落ち込み、そのまま実生の枝になったとかで、これで2年は経っているはずと。

このまま置いておけば確実にこの枝は栄養不足で枯れてしまうのだそうで、このコの救済処置を施し新たに植えなおしするそうな。

それぞれの木の根元には剪定を終えた枝が置かれている。


これらをひとまとめにして小さく切り、搬入させて頂いている新居の薪ストーブに使うのだと顔をほころばせていらっしゃいます♪

所々にまるでオブジェのように置かれているのはもう一生を終え、朽ち果てた木々の塊。

既に生涯を終えた木々たちは、わざわざ掘り起こさなくとも、そのうち自分で朽ち果てて大地から離れ横たわるという。

今後も栗を送っていただけるように交渉して(笑)おいとまをしたけれど、これから送られてくる栗を見るたび、私は、この朽ち果てた木々たちのことを思い出すに違いない。