嬉し懐かし来訪者

嬉しいお客さま②

大阪に行くことがあるのでルプに立ち寄りたいとの連絡があり、その日は朝からシャワー(石鹸は無添加)をして自然素材の服で身を纏い、事務所の埃など拭き掃除をしてお待ちしていた。ユーザーさまご自身とお子さまお二人が化学物質過敏症でご苦労されていたので万全の体制で臨む。

数年前にお子さんの学校の都合で大阪に住まわれ、その間にもルプへ遊びに来てくださっていた。京都のNさんも一緒にお食事を約束していたのだが、私の都合でその約束も叶わず、すでに新潟へと戻られていたのだった。

国土交通省による改正建築基準法の実施により、ホルムアルデヒドやシロアリ駆除薬など13物質が制限されたことで、家の中で頭が痛いという話は聞かなくなった。
まるで「化学物質過敏症」は無くなったかのように、ルプの「スタット製作」へのお問い合わせは皆無と言っていいほどになり、社内では過敏症対応型キッチンの存在をどう扱うかの会議も開かれていた。

本当に化学物質過敏症は無くなったのか?それともどこかの影に潜んで深く深く進行しているのではないか?

私の中でのこの疑問は、福島あの原発事故にも似通っている。
本当に健康被害は出ていないのか?それともどこかで隠されているのではないか?

どちらも当事者ではないので、ネット情報を集めて心配するだけにとどまっているが。

尤も5月に高速道路を走っていた時に窓を全開していてもあのイヤな臭いがなくなっていることに驚いたごとく、確かに環境はよくなっているのだろう。ただ、その影で未だに苦しんでいる方はおられるはず。

Kさんは、それにも明快に
「変わっていますね、今はCS窓口は、呼吸器過敏症とかアレルギー内科、若しくは心療内科に」と。

そして、私の質問、結局は何が良かったのか?という答えには
「お水でした」と。


                 ・・・つづく