メンテナンスとジャムの関係Ⅱ 自己責任のありかた


先のブログメンテナンスとジャムの関係 でコンロのお話を少しさせていただきました。

でもそのときに、なぜに外国製のコンロが今の日本では使えないかを書きそびれた・・・というか、そこまで書かなくてもといいか・・・と筆を置いたのでした。
が、やっぱり黙っていられなくてきょうはその続きを・・・少し長いけど、読んでくださいね。

なぜ今の日本では、安全装置を配備した日本製ガスコンロしか使えないのでしょう?
統計から、家庭の火事はほとんどが台所。そりゃぁそうでしょうね、今となっては家の中に火のある場所は台所のコンロしかなくなってしまいましたから。
で、コンロが原因の火事は、てんぷら油からの引火が一番多いのですって!

なので、1[不完全燃焼防止装置] 2[天ぷら油過熱防止機能] 3[立消え安全装置]と安全を観点にさまざま工夫をなされているのです。火事は人の命を容赦なく奪っていきます。火事をおこさないという意味では、誠にありがたい制度となるわけです。

けれど、それは本当にありがたい話なのでしょうか?
世界中の優れたデザインがもてはやされ、私たちは自由に外国製品を手に入れることができます。欲しいな♪と思ったものがあったとして、経済力がついていかなくて買えない・・・これは納得です。

でも、買える金額でオシャレで便利な気に入った外国製のガスコンロが欲しいと思うのに日本では買えない。例え個人輸入してきたとしても法律により使えない。こんなに自由な国でですよ!
大きな声ではいえませんがこれは鎖国です。業界では「ガスコンロの鎖国時代」が到来したと言われたものです。(参考Allaboutキッチン黒田氏)いまでもこのガスコンロ鎖国は続いています。


では、こうなる背景はどこにあったのでしょうか。
東北地方太平洋沖地震による東京電力福島第一原子力発電所事故により、輪番(計画)停電が実施されたりでオール電化神話がすこし崩れかけているかな?と思われなくはない昨今ですが、安全を唱えるIHコンロが一般家庭に出回り、オール電化住宅も急速に普及する兆しが見えた頃、急に安全装置を配備したガスコンロ(最初は一箇所だけ)の話が持ちあがったように記憶しています。
日本のガス事業者が忍び寄る電気の影でガスを守る対策として強烈に働きかけたのでは?と穿った見方をしているのは私だけではないはずです。電気VSガスの戦いの中で安全というベールを被せた結果だったのでしょうね。   

生物の中でも人間は動物と違う人間たるところ、道具を手にして火を熾すようになりその火をコントロールしてきました。狩猟から農耕へと食べる糧を生産するという大事業もやってのけました。すべてのことにおいて、より便利により安全にと発展させてきたのですが、その代わりに大きな代償を払ってしまいました。
それは、生き抜くための人間の中にある研ぎ澄まされた感性『危機管理能力』の劣化です。今はそこに、『自己責任』の希薄さを足さなければならないのです。私たちは常に便利・安心・安全の陰に隠れた次なる凶器に注意しなければなりません。


何度も言いますが、安全な火は凶器です。
お子さんには極力火を使わせてください。火は便利なだけではなく危険なことも教えなければなりませんから・・・。
あ、そのときは『自己責任』でお願いします。ルプママが言ったから火傷した・・・ってこっちへ振らないでね!(;^_^A アセアセ・・・

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