キッチン屋冥利に尽きる一瞬、懐かしいキッチンとの対面②

前回に書かせていただいた2009年10月搬入の Le pur No.303 キッチン訪問のすぐあとに、同じ2009年3月搬入 Le pur No.286 キッチンへお伺いする機会を得、人間で言えば眉目秀麗ともいえるその住宅は、6年経ってより魅力的に表れました。

ここは、茅葺職人塩澤さんご自身で茅を葺かれた新築のこだわり茅葺住宅。茅葺のイメージを払拭した現代でも充分に対応できるように工夫されたオシャレな住宅です。

住まいは別に神戸でお暮らしで、しかも途中、長期入院をされていたとかで気になっていたお施主さま。ご縁があって、ダーチャプロジェクト高草氏とNPO法人新月の木国際協会理事岩越氏お二人とご一緒に塩澤さんのお宅訪問。

6年後にお伺いしたのですが、一部のステンレスがもらい錆状態でイノウエと私は慌てて懸命に磨き、なんとか大丈夫かな?と思われるくらいに復旧はさせましたが、もらい錆は深く進行するので、ときたまお伺いして磨かせていただこうと決心したのでした。

磨き終ったキッチンをみて塩澤さんはもちろんのこと、同行した岩越氏や高草氏にも驚いていただきました。ステンレスは磨くと新品になります。ルプのキッチンにしてよかったと言っていただけることに誇りを感じます。