美山かやぶきピコ水力発電フォーラム

美山里山舎スパイラル

雨が降ったり止んだり陽が射したりと、めまぐるしいお天気の三月尽。
農業用水路に螺旋形の水車を設置するという新しい取り組みのお話しを聞きに、茅葺の里「美山」まで出かけました。
きっかけは、キッチンのお施主さまにご紹介いただいた棟梁が、ラッキーにもフォーラム主催者、美山里山舎オーナー小関さんだったことから、この取り組みを知ることができたのです。
Le pur(ルプ)は街の真っ只中に位置していますから実際にこの水力発電を試すわけには行きませんが、落差もいらない農業用水路を流れる水で一軒の家が充分使える量の発電が可能だとのこと。これは、画期的なことだと思いました。
太陽光発電は日照時間に限りがあり、風力発電も風がなければ効力を発揮しません。其の点、農業用水路を流れる水は24時間流れているのでとても効率よく発電にムラがないそうです。ただし、渇水するようなことがあれば止まってしまうというリスクはあるでしょうが。

さて、その美山。
何年か前に茅葺職人SZさま邸にキッチンを搬入させていただいて以来の訪問となりました。
美山への道中は、は相変わらずの長閑な佇まいの景色が続きます。大概は、何年かあくとガラッと村の様子は変わってしまい、特徴のない何処も同じ顔をした町や村になっているのですが、ここ美山地区は時が止まった・・・というより、より一層懐かしい風景が増えているのではないかと思うくらい。

会場の「美山里山舎」の横に流れる農業用水路には、美しいらせん水車がたおやかに流れる水に身を任せてくるくる回っていました。これで電気を作っているのだとは到底想像もつきませんが確かに発電しているのです。



↑これはデモ、発電装置はありませんでした

急用で一時間あまり遅れた私たち。美山里山舎の扉を恐る恐る開けて中へと・・・。

ここは、小関さん自ら図面をひき、伝統軸組と土壁で建てられ、それぞれの壁には見事な左官仕事がサンプルとして塗られています。

二階が事務所、一階はゲストハウスとして、いろいろなイベント会場や宿泊体験も可能(五右衛門風呂もあるそうですよ!)だとかで、精力的な活動をされています。
この日もすでにたくさんの人で埋まり、熱心にお話しを聞いておられました。

さて、プログラムは
足立善彦氏(京都市立伏見工業高等学校主幹教諭)
井口貢氏(同志社大学政策学部政策学科教授)
岡村鉄兵氏(株式会社篠田製作所プラント部プラント設計課)
瀧本裕士氏(石川県立大学環境科学科農地環境系准教授)

上記四名の方々による講演とならびに座談会というものでした。


プロジェクターでお話しされていたのは国内におけるマイクロ水力発電システムの第一人者、岡村鉄兵氏。
「らせん水車」「上掛け水車」「下掛けの水車」などなど各地で設計・製作した水車の画像とデータによる講演の真っ最中。

と、これから肝心要の内容をお話しすべきところですが、とりあえず本日のアップはこれまでとさせていただき、次の回でもう少し詳しくお話できるようにまとめて掲載させていただきます。

こちらものぞいてみてくださいね〜(^^♪

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